コーナン商事

2024年度に5000億円達成か
　設立は1978年。同年、大阪府堺市に1号店の「コーナン泉北店」を開店しホームセンター事業に参入した。24年２月期業績は、営業収益4726億円（前年同期比7.7％増）で業界3位。営業利益は240億円（同9.4％増）と上場ＨＣで実質唯一の増収営業増益だった。既存店売上高も同1.0％増で、上場HCで唯一前期を上回っている。

　PBの売上高構成比は連結ベースで35・7％。PB商品の供給先の拡大に伴いPB商品の供給高は同８％増と伸びている。23年９月にドラッグストアのキリン堂とPB商品の相互供給を開始したのに続き、24年２月には未出店エリアである福井県を地盤とするホームセンターみつわへの商品供給も始めた。

　フォーマット開発にも力を入れ、24年９月にJR大阪駅前の大規模複合開発うめきたプロジェクトの開発地区「グラングリーン大阪」に、「植物とアクアリウム」を中心とした新・都市型コンセプト店舗をオープンする予定だ。

　同社は、中期経営計画で26年２月期に営業収益5000億円の目標を掲げている。成長の柱として位置づけているプロ業態（「コーナンPRO」「建デポ」）について、24年２月期の売上高1290億円を、26年２月に1400億円まで引き上げる。

　25年２月期の連結業績は、営業収益で6.1％増の5013億円を予想した。中期経営計画にある営業収益5000億円は１年前倒しで達成しそうだ。