原料高騰下で2割値下がりの米 米飯総菜トレンドとレベルアップに役立つ4店を紹介
原材料高騰が各スーパーマーケット(SM)の頭を悩ませるなか「唯一、米の価格は例年より平均2割ほど安くなっている」と、フードコンサルタントの池田恵里氏は指摘する。本稿では、米が原料の素材を使ったメニュー、あるいは弁当などの米飯商品の開発において、買い上げ点数を伸ばすヒントとなる店を紹介する。
「米」に関連したMDに注力を
まず、米関連の商品として「米粉」を使用した商品に着目したい。小麦の価格高騰以前、小麦粉は1㎏110円だったのに対し、米粉は1㎏120~390円と高く、商品開発に結び付かなかった(令和5年農林水産省「米粉をめぐる状況について」参照)。しかし昨年、小麦粉の価格が17.3%アップしたことで、米粉との価格が逆転し、各SMで米粉を使った商品の開発が進んでいる。実際に総菜売場では、米粉を使用したパッタイやビーフンなどの商品が多く見られるようになった。
コロナ禍を経て、かつてより来店頻度が下がったSMでは今後、一度の来店で多くの買物をしてもらえるように、総菜売場でもいっそうの提案を行う必要がある。一方で、顧客の財布の紐は固くなっている。独自調査では、500円以上の弁当に対し、7割の人々が「高くなった」と回答(解説者調べ:N=400)。そんななかで、価格が低下している米を活用することで値ごろ感を訴求しようと、東京のとある大手SMでは弁当のSKUを1.5倍ほどに増加させている。
このように米を使用した総菜提案の競争が激化するなか、まず提案したいのが
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