[ストックホルム 11日 ロイター] – スウェーデンの家具販売大手イケアの店舗を所有するインカ・グループは11日、提携先金融機関イカノバンクの株式49%取得で合意したと発表した。主に買い物客向けの銀行サービスに進出する。
イカノバンクは、イケアから1988年に分離され、創業者イングバル・カンプラード氏の子息の保有となったイカノグループ傘下にあり、イケアの顧客向け融資など消費者向け銀行サービスを展開。
インカは、イカノバンクが発行する新株を取得するとし、残る株式を後に取得するオプションも付いていると説明した。
インカの投資部門インカ・インベストメンツによる過去最大の株式取得だと広報担当者は明らかにした。
イカノバンク株の一部取得によって現在の提携関係の「潜在力を最大限に引き出すことになる」と強調。イケアの顧客向けのデジタル金融サービスがオンラインと店舗内のどちらでも利用できるようになるとした。
インカは電子メールで「金融サービスに明確に足を踏み入れた。イケアを今より手頃で使いやすく、持続可能にするインカ・グループの取り組みの中核を成す」と説明した。