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家具大手イケア、商品カタログの発行終了 70年の歴史に幕

ストックホルム郊外の店舗に置かれたカタログ
スウェーデンの家具大手イケアは、70年の歴史を持つ年間商品カタログ(写真)の発行を終了すると発表した。顧客がオンライン販売に移行しているため。写真は5日、ストックホルム郊外の店舗に置かれたカタログ(2020年 ロイター/Anna Ringstrom)

[ストックホルム 7日 ロイター] – スウェーデンの家具大手イケアは、70年の歴史を持つ年間商品カタログの発行を終了すると発表した。顧客がオンライン販売に移行しているため。

イケアのカタログは発刊が1951年で、2016年のピーク時にはイケアの店舗や一般家庭に2億部以上が配布された。最終版となる今年の発行部数は4000万部。

廃刊はデジタル化に向けた取り組みの一環。消費者の間ではオンラインでの買い物が広がり、イケアも8月末までの1年間でオンライン販売が45%増えた。

イケア関連会社の幹部は「商品カタログの発行部数は減ったものの、当社のウェブサイトやアプリ、ソーシャルメディアの利用は大幅に増えている。商品カタログは重要性が低下し続けている」と述べた。

カタログ廃刊で浮いた資金はオンライン販売などの事業に充てられる。