ヤオコーに西友も… 食卓が変わった? スーパーマーケットはウィズコロナの値頃感を探る

宮川耕平(日本食糧新聞社)
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高価格帯で値頃感 ヤオコーの寿司・おにぎり

高単価おにぎりで新しい値頃感の創出をねらうヤオコー
高単価おにぎりで新しい値頃感の創出をねらうヤオコー

 総菜を割高に感じる消費者が増えたことは確かなようです。多くのスーパーマーケットは、消費者の値頃感に対応しようと、価格帯を見直しています。

 弁当であれば、それまで498円の商品を多く陳列していたところを、398円のボリュームを増やしたり、348円で新商品を投入するといった工夫です。とはいえ、おにぎりのように単価の低いものも動きは鈍いといいます。コロナ禍ではコメの備蓄需要も高まりました。家庭にストックしたコメを炊けば、おにぎりを購入する必要もないということでしょうか。

 ただ、値頃感を探る工夫は価格を下げることだけではありません。ヤオコーはこの夏、おにぎりで高価格帯の新商品を開発しました。本体価格298円の「お箸で食べる寿司屋のおにぎり」です。この商品、おにぎりの中だけでなく上にも具材を乗せます。シャケ&シャケ、イクラ&シャケ、焼きサバ&高菜明太といった組み合わせです。おにぎりとしては高単価ですが、一食で完結するくらいのボリュームがあり、そうなると弁当や寿司の代替としてはリーズナブルです。

 ヤオコーは、高単価の海鮮重・海鮮のり巻きも開発しました。カニ・イクラ・ホタテを合わせた海鮮ちらし(本体価格980円)や、シャリとネタの重量比率を1対1とした太巻(698~798円)シリーズです。これらのターゲットは外食からのスイッチ需要で、普段よりいいものを、外食よりリーズナブルにという値頃感をねらっていました。

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