免税店大手のラオックスは6月26日、全ての正社員と契約社員を対象に希望退職を募集すると発表した。募集人数は250人程度で、7月1日から31日まで募集する。同社は2月から3月にかけても希望退職の募集を行っており、今年に入ってから2度目の希望退職募集となる。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、主力のインバウンド事業は訪日外国人客の回復のめどが立たない状況が続いている。同社の2020年1〜3月期の売上高は前年同期比24.1%減の219億円、営業損益は15億円の赤字、純損益は19億円の赤字だった。不採算店舗の閉鎖を進めると同時に、人件費を圧縮することでコスト構造を改善する。
同社では、2月から3月にかけてラオックスで140人程度、子会社のシャディで20人程度の希望退職を募集し、計111人が応募した。