キリン堂ホールディングス 既存店売上高が堅調で過去最高益を更新

小木田 泰弘 (ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長)
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キリン堂ホールディングス(大阪府:以下、キリン堂HD)は414日、テレカンファレンスで20202月期決算説明会を開催した。既存店売上高が対前期比2.1%増と堅調で、経費コントロールに注力したことにより営業利益は同37.5%増と大幅に伸長した。決算説明会では20232月期までが期間の第3次中期経営計画も好評した。

キリン堂HDは2020年2月期において売上高、利益で過去最高を更新した
キリン堂HDは2020年2月期において売上高、利益で過去最高を更新した

売上高、利益ともに過去最高を更新

  キリン堂HD20202月期業績(連結)は、売上高は対前期比2.8%増の1332億円、営業利益は同37.5%増の27億円、経常利益は同26.5%増の37億円、当期純利益は同21.5%増の17億円と増収大幅増益となり、売上高、利益ともに過去最高を更新した。

  既存店売上高が対前期比2.1%増と好調だったことが増収の要因だ。

  1四半期(193月~5月)は花粉症関連が好調に推移したが、第2四半期(同6月~8月)は7月の長雨が大きく影響し、UVケア関連、熱中症対策関連などの販売が不調だった。第3四半期(同9月~11月)は消費税増税があった影響で、駆け込み需要とその反動減があったが、増税の影響は第3四半期中にほぼなくなった。第4四半期(12月~202月)は引き続き暖冬の影響で感冒薬やカイロの販売が不調だったが、花粉症関連の売上が早期に立ち上がり、また新型コロナウイルス感染拡大によるマスク、消毒用アルコールなど衛生用品の需要が急増した。

  期中に70店舗の既存店を改装した。結果、既存店売上高は同2.1%増、客数は同0.3%減、客単価は同2.5%増となった。

 粗利益率は対前期比0.3ポイント改善し27.1%となった。

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記事執筆者

小木田 泰弘 / ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長

1979年生まれ。2009年6月ダイヤモンド・フリードマン社(現ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の編集・記者を経て、2016年1月から「ダイヤモンド・ドラッグストア」誌副編集長、2020年10から同誌編集長。

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