創業70周年! チルドスイーツの老舗・モンテールの商品が愛されるワケ
「おいしい」「やさしい」「たのしい」「うれしい」を創造

モンテールの工場は、酪農と農業が盛んな地域の緑豊かで水と空気がきれいな場所を選んで建てられている。生乳が毎日届けられ、工場内のミルクプラントで低温殺菌し、外気に極力触れないようにして製造ラインに送られる。卵は工場近隣からの仕入れが中心。小麦粉はスイーツによって使い分けられている。ホイップクリーム、ジャム、洋酒、チョコレートなどもモンテール専用に作られたものを使用する。こうしたオリジナル素材へのこだわりが「おいしい」の秘密だ。

また、工場内の衛生管理を徹底し、合成着色料は使用せず、保存料も極力使わない。「自社で厳しい基準を設定し、一般生菌数1gあたり300個以下と限りなく無菌に近い状態に抑えている」と話すのは広報の関根裕美氏だ。「クリーンルームに細菌が増殖する原因となる物質を入れないようにしている。入荷する原材料の菌数も管理し、器具の洗浄を徹底。製造スタッフの教育も万全に施され、安心して食べられる商品をお客さまに届けるために、全員が高い意識を持って日々取り組んでいる」(関根氏)と、心とからだに「やさしい」を、きびしい姿勢で実現していることを明かす。
パッケージにもシズル感を意識。ハロウィン、バレンタイン、バレンタインデーなど季節のイベントにあわせたデザインの変更なども柔軟に行っている。またプチシューを積み重ねてフランスの伝統的なスイーツであるプロフィットロール風にしたり、ロールケーキをベースに生クリームをトッピングしてデコレーションしたりするなどのアレンジレシピを提案。「たのしい」を発信し、わくわくした気持ちでスイーツ体験を味わってもらえるように心を砕く。そして、そうした客の喜びが社員はもちろん、商品づくりに関わるサプライヤーの「うれしい」にもつながればと考えているという。





コンビニジャーナリストが提言! 未来のコンビニに求められる「やさしさ」とは?

