コンビニ再定義

商品戦略から業態論まで
この5年ほどの間、コンビニエンスストア(CVS)業界ではこれまでのCVSにはなかった新しい動きが見られている。店舗を起点としたデリバリーサービス、衣類をはじめとした新機軸のプライベートブランド商品、デジタル技術を活用したリテールメディアと、従来のCVSの枠組みを超えた新商品・新サービスが登場し、徐々にその成果が見え始めている。
一方で、かねて囁かれる“コンビニ飽和”をふりはらうような抜本的な新戦略は打ち出せていない。これまでのような出店による成長が難しくなり、足元では小型スーパーや食品強化型ドラッグストアなど業態を超えた競合も存在感を増している。そうした中で、CVSは成長に向けてどのような打ち手を講じようとしているのか。大手CVS3社を中心に、その動きを追った。