ECの売上左右する「ささげ」専業で18年!どこにも負けないノウハウとは
ささげ屋が信頼される理由
もともとは、あるファッションECモールのささげ業務を回していくために、「専業の会社をつくって欲しい」と要望を受けたのがスタート。2006年のことだ。そこから試行錯誤しながら、まだ「ささげ業務」の認知度がほとんどない時期から、依頼主のECサイトのささげ業務をこなし、試行錯誤しながらノウハウを蓄積。少しずつ受注先を増やし、信頼を積み上げてきた。
「競合といえる会社もあるが、我々のように見積もりで完璧に単価感を出せるところはないと思う。そもそも、料金表で示せるような業務ではなく、依頼内容によって価格は全く変わってくる。それに対応できるような人材育成もやっている。それが信用されている要素かなと」と秋山代表。
業務内容だけ見れば、単に撮影して、採寸して、原稿を執筆する。一定のスキルがあれば対応できそうだが、そうではない。たとえば撮影する画像は、いかにサイト閲覧者が店舗で実物をみるのと遜色ないくらいにイメージしやすい画角やカットで撮影するか、説明文も、メーカーの打ち出したい特徴を的確に、かつ購入検討者が知りたい要素を盛り込むかが重要になる。
依頼主がアパレルメーカーなら、サイズ、カラーなどもあり、自社製品なのでこだわりも強い。そうなると対応パターンも大量になる。モデルが必要になる場合もある。こだわればこだわるほど、業務が複雑化し、知見のある者でなければミスが頻発する。商品情報のミスは消費者とっては「嘘」であり、ブランドイメージを大きく棄損してしまう。