日本の卸売業150社ランキング2022 業績回復基調もコスト増、2024年問題のしかかる!

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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卸売業ランキング大

三菱食品がトップの座から陥落

 新型コロナウイルスの感染拡大が始まって約2年半。コロナ禍が長期化するなか、消費者の価値観や生活様式は変化し、それがあらゆる業種・業態に影響を与えている。中間流通を担う卸売業も例外ではない。本稿では、2022年の卸売業売上高ランキングを概観しつつ、食品卸大手各社の業績と今後の戦略を解説する。

 今年の卸売業売上高ランキング上位150社を見ると、「収益認識に関する会計基準」の適用により前期との比較ができない企業が多いものの、比較可能な企業の約3分の2が増収を達成しており、ランクイン企業の5分の3程度が減収だった昨年と比べると、徐々にコロナ禍の業績不振から脱している様子が見て取れる。

 売上高ランキングの上位企業を見ると、長年トップを維持していた食品卸の三菱食品(東京都/京谷裕社長)が第3位に沈み、医薬品卸のアルフレッサ(同/福神雄介社長)とスズケン(愛知県/浅野茂社長)が第1位と第2位にそれぞれ躍り出ることとなった。第4位は食品卸の日本アクセス(東京都/佐々木淳一社長)、第5位は医薬品卸のメディセオ(東京都/今川国明社長)、第6位は

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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