ホームセンター業界で突出!ジョイフル本田の株価が好調な3つの要因とは
インフレを沈静化するために金融引き締めが強まっていることで金
そこで今回は、
大手ホームセンターの中で突出する
ジョイフル本田の株価上昇
海外情勢が風雲急を告げるといっても、日本の小売企業の多くは国内オペレーションがメーンであり、世界の資本市場の影響は薄いはずでしょう。実際、直近半年(2022年9月30日起点で)株価が堅調に上昇している小売企業も数多くあります。例えばパルグループホールディングス、高島屋はこの半年で+50%前後株価が上昇しています。
このような好調組のなかで、いま筆者が注目しているのが、ジョイフル本田です。同社の株価は直近半年で+16%、過去一年でも+15%上昇しています。
ジョイフル本田に注目するポイントは二つあります。
第一に、大手ホームセンターのなかで最も株価が上昇している点です。過去半年の株価推移を見ると、DCMホールディングスが+9%、コメリは+4%、コーナン商事▲5%、アークランズ▲6%という推移でした。ジョイフル本田の株価パフォーマンスが突出しています。
ジョイフル本田の株価は競合よりも高評価
第二に、株式時価総額大手のホームセンター5社のなかで、株価が解散価値の目安である一株純資産額を上回っているのはジョイフル本田だけである点です。
ジョイフル本田の株価はその一株純資産額と同水準ですが、DCMホールディングスの株価はその一株純資産額の0.72倍、コメリは0.63倍、コーナン商事は0.75倍、そしてアークランズは0.61倍にとどまっています。
株価が一株純資産額を下回っている状況とは、株主から預かっている純資産(株主資本)を経営が十分に活用できておらず、期待されるリターンを創出できていないことを意味します。投資家が新たに株式を買って株主になり、その投資に付随するリスクに見合ったリターンをあげようとするとき、一株あたり純資産額で株に投資をしても十分なリターンを挙げられません。より低い価格でなければ株式の買い手がいなくなるのです。
株価が一株純資産額を下回っている状況を経営が放置する場合、資本市場からよりよい経営者への交代という圧力がかかったり、あるいは究極的には企業を解散し現金として純資産を株主に配当し、株主はその現金をもってより経営効率のよい事業・企業へ投資を行う流れが生まれます。
このように考えると、ホームセンター大手の中でなぜジョイフル本田だけが他社よりも高評価を受けているのか気になってくるのではないでしょうか。そこで今回はこの点について筆者なりの推察をしたいと思います。
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