“姿勢を整えるデニム”がヒット!バレエ用品のチャコットで女子がコスメとウェアを買う理由
ヨーロッパに加えて、アジアに注力してグローバル展開を
今後は、すでに子会社として持つイギリスのダンスシューズメーカー、フリード・オブ・ロンドンの販路を活用して欧州へ展開することと、この先バレエ人口の増加が期待できるアジアを中心にビジネスを拡大していくことを検討している。「まずは、代官山本店からチャコットのフィロソフィーを発信し、日本におけるブランディングを確立して世界からの注目を集めることを目指し、自然発生的に世界に拡げていきたい」と馬場社長は話す。また「商品あっての海外展開であり、企画の段階からグローバル目線を意識している」と続ける。
SNSでの発信も世界をターゲットとして意識しており、現在のインスタグラムのフォロワーの内、海外フォロワーの比率は20%を超えている。バレエ=女性のイメージが強いが、趣味嗜好が多様化する中、男性マーケットも視野に入れていく予定だ。
オープンしたばかりの代官山本店は、「クローズからオープンへ」というチャコットの新戦略の集大成でもある。馬場氏は「代官山本店を『世界に向けたグローバルメディア』と位置付けているのも、今後特にアジアをターゲットにチャコットブランドを広く発信していきたいという狙いがある」と意気込む。
チャコット本店から世界へ向けた発信と、実際にチャコット本店を訪れ体験した人からの発信が連鎖することで、これまでバレエ文化に縁がなかった人にも着実に、心身の美の大切さが伝わっていくのではないか。