2月実質賃金0.2%増、1年ぶりプラス=毎月勤労統計
[東京 6日 ロイター] – 厚生労働省が6日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、2月の実質賃金は前年比0.2%増と、12カ月ぶりにプラスに浮上した。現金給与総額の減少が続いているものの、昨年11月から今年1月までボーナスがコロナ禍で減少した影響が剥落し、一般労働者の所定内給与がプラス転換したことなどが押し上げた。
名目賃金に当たる現金給与総額は前年比0.2%減の26万5972円となり11カ月連続で減少した。ただしマイナス幅は1月の1.3%から縮小した。
ボーナスなど特別に支払われた給与は同1.0%減の4340円だった。1月は同20.4%減だった。
基本給にあたる所定内給与が前年比0.4%増の24万4055円と2カ月連続で増加、プラス幅は1月の0.2%から拡大した。
常用雇用者数が一般労働者は前年比1.3%増加した一方、パートタイム労働者が同1.2%減少したのも影響した。
所定外給与は同9.3%減だった。