九州シジシーに警告=PB商品販売で下限設定―公取委

プライベートブランド(PB)の商品販売を巡り、小売業者に下限価格を設定したのは独禁法違反(再販売価格の拘束)に当たる恐れがあるとして、公正取引委員会は18日、全国の中堅、中小スーパーが加盟する共同仕入れ会社「シジシージャパン」(東京都新宿区)傘下の「九州シジシー」(福岡市)に警告し、再発防止を求めた。
公取委によると、九州シジシーは遅くとも2021年4月以降、缶詰や調味料などのPB商品の下限価格を設定し、加盟する九州全域と沖縄県内の小売業者22社に同価格以上で販売するよう求めていた疑いがある。
加盟業者間での値下げ競争を避け、利益確保を図る狙いがあったとみられる。公取委は消費者にも影響が及ぶ可能性があるため迅速に対処すべきだと判断、警告を行うこととした。