エンチョー、第3四半期決算は減収・大幅減益
エンチョー(静岡県)が2月5日に発表した2025年3月期第3四半期決算(連結2024年4月1日~12月31日)は、売上高が前年同期比2.6%減の258億500万円、営業利益が26.6%減の1億5,800万円、経常利益が69.2%減の2,700万円で、前年同期に続いて大幅な減益となった。
第3四半期連結累計期間は、周年記念(創業85周年、ホームセンター開設50周年)として、還元セールや集客イベントを実施。また、収益力の向上を目的とした既存店のホームセンター「ジャンボエンチョー富士店」や「ジャンボエンチョー下川原店」の全面改装を行ったほか、全店舗で地域に根差した品揃えの強化に注力した。
ホームセンター事業については、日用消耗品や防災・防犯用品が増加したほか、リフォーム、エクステリアの工事関連が好調に推移したが、木材などの資材関連や園芸用品、ペット用品などが減少。売上高は2.6%減の189億100万円、セグメント損失(営業損失)は4,800万円となり、前年の利益1,300万円から損失に転じた。
専門店事業では、ハードウェアショップが建築金物、塗料、作業衣料などを中心に好調に推移したが、アウトドアショップがキャンプ用品、ウェアなどの高単価品の販売が減少して苦戦。売上高は2.1%減の61億2,000万円、セグメント損失が6,000万円となり、前年に続き損失を計上した。
売上高減少に伴い、売上総利益は2億1,500万円減少し、営業収入で5,200万円増やしたものの、営業総利益は1億6,200万円減少。販管費は1億500万円の減少となったが、営業総利益の減少分が販管費の減少分を上回ったことから、営業利益は5,800万円減少した。経常利益は、営業外費用で支払利息が2,700万円膨らんだことも影響し、6,300万円の減少となった。
2025年3月期の連結業績については、売上高で1.1%減の339億4,000万円と減収を見込み、営業利益で7.3%増の2億2,000万円、経常利益で12.5%増の6,000万円、純利益で3,000万円の増益を予想した。