柳井ファストリ社長:欧州事業「着実に成長」=パリでユニクロ40周年特別展

時事通信社
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ファーストリテイリング傘下の衣料品店「ユニクロ」の看板
〔写真説明〕ファーストリテイリング傘下の衣料品店「ユニクロ」の看板(時事通信社)

 【パリ時事】カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は9月30日、ユニクロ40周年記念特別展の開催に合わせ、フランス・パリで記者会見した。欧州では英仏を中心に計79店舗を展開し、顧客の強い支持を受けて「着実に成長している」と強調した。

 四半世紀にわたり協力関係にある東レの大矢光雄社長も登壇。ユニクロは「世界最高のビジネスパートナー」だと述べた。

 今年はユニクロ1号店が1984年に広島市でオープンして40年。特別展は「ライフウエア」という服作りのコンセプトをテーマに、パリ中心部で10月1~5日に開かれる。

 会見後、柳井、大矢両氏は日系メディアのインタビューに応じた。柳井氏はパリで特別展を開くことを巡り、「パリは世界のファッションの中心。こういう催事をすると世界に伝わる」と指摘。これまでの40年を振り返り、「運が良かった。いいタイミング、いい形で世界中に進出できた」とした上で、「日本の企業も社会も今、元気がないが、われわれみたいに共同してやれば、世界にはチャンスが(転がっている)」と語った。

 今後については「繊維は今から発展する産業」で、「どんどん出店」する考えを示す半面、「意味のない店をたくさん作りたくない」とも発言。「1店舗ずつが自立」する重要性を訴えた。

 大矢氏は、柳井氏が「(運を)瞬時にキャッチして事業に落とし込む速さ」を高く評価。ユニクロと東レが構築したような戦略的パートナーシップは「世界にないと思う」とし、協力を「これからより拡大表示していくチャンス」が到来しているとの認識を示した。

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