吉野家ホールディングス(東京都)は8月28日、オーストリッチ(ダチョウ)を活用した新事業を開始した。子会社のSPEEDIA(スピーディア、東京都。牧場は茨城県)がこの事業を展開し、オーストリッチオイルの美容効果やミートの栄養機能性を研究して、それを生かした商品を提供する。
吉野家は、人口増加や気候変動、食糧問題に対応するため、食材の多様化と畜種分散を推進し、持続可能な生活を支える新たな価値を提供することを目指している。オーストリッチミートを牛豚鶏に続く「第4の肉」と位置づけ、食・健康・美容の三面での活用を進める。
SPEEDIAは、オーストリッチオイルを使ったスキンケア商品「グラマラスブースターオイル」などの販売を開始し、吉野家の「クッキング&コンフォート」スタイルの一部店舗では、低脂肪で高たんぱく質なオーストリッチミートを使用した「オーストリッチ丼〜スープ添え」を約6万食の数量限定で販売する。
吉野家は今後も、オーストリッチミートを活用した新商品の開発を進め、オンライン通販での販売も検討していくとしている。