KDDIによるローソンへのTOB(株式公開買い付け)が25日、終了した。KDDIは、TOB方針公表前の株価を大きく上回る1株当たり1万360円で、約1カ月前から買い付けを行っていた。ローソン側も株主に応募を推奨しており、TOBは成立する公算が大きい。結果は26日公表される。
KDDIは買い付けの条件として、ローソンの親会社で50%強を出資する三菱商事の持ち分やKDDIの既存出資分との合算で、全体の3分の2以上となる14.43%以上の応募を掲げている。
成立後は残る株式を買い取り、三菱商事とともにローソンに50%ずつ出資する共同経営体制とする。株式取得額は約5000億円。ローソンの店舗網を生かして顧客を囲い込み、デジタル技術でコンビニのサービス開発も進める。