コンビニ決算2025 苦境のセブン、好調のファミリーマートとローソン

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)

物価高や他業態との競争激化を背景に、コンビニエンスストア(CVS)を取り巻く環境は厳しさを増している。各社は成長へ向け新規事業や商品開発に取り組んでいるものの、2025年2月期の業績は明暗が分かれた。

とくに大手3社では、ファミリーマート(東京都)、ローソン(同)が段階利益で過去最高益を達成するなど好調だった一方、首位のセブン-イレブン・ジャパン(東京都:以下、セブン-イレブン)は減収減益で着地している。

中小CVSも収益力の差が開いており、業界内で企業間格差が顕著に表れている。

 業界首位のセブン-イレブンの2025年2月期業績は、チェーン全店売上高が対前期比0.5%増の5兆3697億円。営業総収入は同1.7%減の8794億円、営業利益は同6.9%減の2337億円で減収減益となった。

 既存店売上高、客数はいずれも同0.2%増で、客単価は横ばいだった。全店平均日販は1000円増の69万2000円と微増だった。

各社は成長へ向け新規事業や商品開発に取り組んでいるものの、2025年2月期の業績は明暗が分かれた(i-stock/coffeekai)

 ファミリーマートは連結のチェーン全店売上高が3兆2438億円で同0.9%減となったが、24年2月期に計上された地域商品券の影響を除外すれば同0.4%増で、実質的には前期を上回った。

 営業収益は同0.8%減の5037億円、営業利益に相当する事業利益は同1.5%増の850億円で、事業利益は過去最高を更新した。既存店客数は同0.4%増、客単価は同2.5%増と伸長。全店平均日販は57万3000円と最高値を更新している。

CVS営業総収入/経常利益増減率の企業分布(連結ベース)

 ローソンは大手3社で唯一増収増益だった。連結のチェーン全店売上高は同5.1%増の2兆8918億円で、営業収益は同7.6%増の1兆1707億円。各段階利益はいずれも過去最高値で、事業利益が同11.7%増の1050億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同14.9%増の599億円だった。CVS事業の既存店売上高は同2.8%増で、全店平均日販は57万4000円とこれまでで最も伸びた。

CVS 6社経営指標ランキング①

CVS 6社経営指標ランキング①つづき①

CVS 6社経営指標ランキング①つづき②

CVS 6社経営指標ランキング①つづき③

CVS 6社経営指標ランキング①つづき④

新たな成長戦略の模索続く大手CVS

 大手CVS大手3社のうち、業績が落ち込んだセブン-イレブンは業績の立て直しを急ぐ。

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ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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