厚生労働省が26日発表した2023年の外国人雇用状況(10月末時点)によると、国内の外国人労働者数は前年比12.4%増の204万8675人だった。11年連続で過去最高を更新し、初めて200万人を超えた。新型コロナの5類移行で経済活動の正常化が進む中、コロナ禍前の19年(13.6%増)以来の高い伸びとなった。
国籍別では、ベトナムが12.1%増の51万8364人で最多。次いで中国が3.1%増の39万7918人、フィリピンが10.1%増の22万6846人の順となった。伸び率はインドネシアが56.0%増、ミャンマーが49.9%増と高かった。
在留資格別では、専門的・技術的分野の在留資格が24.2%増の59万5904人。技能実習は20.2%増の41万2501人と3年ぶりに増加した。留学も5.9%増の27万3777人と4年ぶりに増加に転じた。
産業別では、製造業が13.9%増の55万2399人で最多。伸びは建設業の24.1%増が最も大きかった。
労働者数は47都道府県すべてで増加。伸び率は青森県(28.7%増)、北海道(27.4%増)、秋田県(26.5%増)の順に高かった。