中国系シーインが米上場申請=格安ファッション通販―報道
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は27日、中国系ファッション通販大手「SHEIN(シーイン)」が米国での株式上場を申請したと報じた。同社は低価格を強みに日本を含め世界的に事業を拡大している。上場は来年となる見通しで、この数年で最大規模の新規株式公開(IPO)になる可能性がある。
シーインは中国で2012年に設立され、現在は本拠をシンガポールに置く。WSJによると、5月に資金調達を行った際の時価総額は約660億ドル(約9兆8000億円)だった。上場の際はこれを上回ることを目指しているとみられる。
同社の事業を巡っては、米議会から新疆ウイグル自治区での人権侵害への関与などを問題視する声が出ている。近年、米政界に大規模なロビー活動を展開してきたとも報じられている。