8月の求人1.29倍で横ばい=失業率は2.7%

時事通信社
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都心の高層ビル群
〔写真説明〕都心の高層ビル群=8月4日、東京都中央区(資料写真)

 厚生労働省が29日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比横ばいの1.29倍だった。求人数は、観光客の増加などを受けて対面サービス業を中心に堅調だった。  総務省が同日発表した8月の労働力調査によると、完全失業率(同)は2.7%で前月と同じだった。

 有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探す求職者1人に対し、何人分の求人があるかを示す指標。

 有効求人数は0.1%増と2カ月連続プラス。外国人観光客が増える中、人手不足感の強い宿泊業や飲食サービス業などで増加。一方、原材料高などで製造業や建設業などの求人は低調だった。

 一方、有効求職者数は0.2%減。4カ月ぶりのマイナスだが、足元では収入増を求めてパートタイム労働者が正社員への転換を目指す動きなどが増えているという。

 完全失業率は、完全失業者数を労働力人口で割って算出する。完全失業者は前月比1万人増の185万人と2カ月連続の増加。定年などの非自発的な離職が減少した一方、条件の良い仕事を求めて自発的な離職をする人が増えた。  

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