代表取締役に劉氏=1日付、田口氏は社長続投―そごう・西武
そごう・西武は4日、同社を買収した米ファンド、フォートレス・インベストメント・グループの日本法人の劉勁マネージング・ディレクター(39)が1日付で代表取締役に就いたと発表した。田口広人社長は続投するが、代表権が外れた。フォートレスの経営ノウハウを取り入れ、共同で再建を目指す。
フォートレスからは劉氏のほか、日本法人代表の山下明男氏ら2人を取締役に、1人を監査役に迎え入れた。元の取締役のうち、前の親会社セブン&アイ・ホールディングス出身の山口公義副社長ら7人が退任。他の4人も取締役を外れ、専務執行役員などの立場で業務の執行に専念する。
フォートレスは1日、セブン&アイからそごう・西武を8500万円で買収。フォートレスは家電量販大手ヨドバシホールディングス(東京)と組み、新たな店づくりを計画している。同日開かれたそごう・西武の労使協議にはフォートレスも参加した。
劉 勁氏(りゅう・じん)東大院修了。12年フォートレス・インベストメント・グループ・ジャパン入社、20年12月マネージング・ディレクター。レオパレス21社外取締役なども兼務。中国内モンゴル自治区出身。