5月の百貨店売上高、全社プラス=5類移行でスーツ好調
三越伊勢丹ホールディングス(HD)など百貨店4社が1日発表した5月の既存店売上高(速報)は、全社が前年同月を上回った。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことに伴い、出社する人が増え、スーツやジャケットの売れ行きが好調。「脱マスク」で口紅を含む化粧品も伸びた。
増加率は、三越伊勢丹HDが前年同月比13.7%、大丸松坂屋百貨店が13.3%、高島屋が7.6%、そごう・西武が1.5%だった。
商品別では、半袖のカットソーやサングラス、サンダルが売れたほか、母の日のギフトも好調だった。訪日外国人の購買を示す免税売上高は、大丸松坂屋が4.8倍、高島屋が3.5倍で、中国本土からの来店客も徐々に回復しているという。