ビジョナリーHD、企業価値毀損行為の疑いで社長辞任 決算発表を延期
眼鏡専門店「メガネスーパー」などを展開するビジョナリーホールディングス(HD)は3月7日、星崎尚彦氏(56歳)が同日付けで社長を辞任したと発表した。星崎氏は企業価値を毀損(きそん)する行為の疑いがあり、辞任に至った。
同社は星崎氏の行為に関して、弁護士などで構成される第三者委員会を設置して調査する。このため、3月17日を予定していた2023年4月期第3四半期決算の発表を延期する。星崎氏の後任社長には、コンサルティング大手マッキンゼーアンドカンパニー出身で、ビジョナリーHDの社外取締役を務める松本大輔氏(49歳)が就任した。
ビジョナリーHDによると、同社の業務委託先やその他の取引先が星崎氏の実質的な影響下で経営されているか、同社取締役と執行役員の一部が出資している可能性があるという。また、同社グループの利益に反する可能性がある行為が認識された。
同社では2022年12月下旬に情報提供を受け、監査等委員が選定した外部専門家に作業を委託して調査を進めてきた。監査等委員会からの報告と提案を受け、取締役会が第三者委員会を設置して、より広範で詳細な調査を行うことを決めた。