外国人労働者182万人=水際緩和で伸び回復―22年
厚生労働省が27日発表した2022年の外国人雇用状況(10月末現在)によると、国内の外国人労働者数は前年比5.5%増の182万2725人だった。新型コロナウイルスの水際対策が段階的に緩和された影響から、0.2%増とほぼ横ばいだった前年から伸び率が回復。10年連続で過去最高を更新した。
国籍別ではベトナムが2.0%増の46万2384人となり最多。中国は38万5848人と2番目に多かったが、前年からは2.8%減少した。3位はフィリピンで20万6050人。インドネシアは47.5%増の7万7889人と大幅に増加した。
在留資格別に伸び率を見ると、専門的・技術的分野の在留資格が21.7%増。一方、留学は3.3%、技能実習は2.4%それぞれ減少した。
産業別では、全体の約4分の1を占める製造業が4.2%増と3年ぶりに増加。前年落ち込んだ卸売業・小売業が3.9%増、コロナ禍で低迷していた宿泊業・飲食サービス業も2.7%増えた。
都道府県別の外国人労働者数は、群馬のみ減少。長崎や大分、山梨の伸び率が大きかった。