22年の中国GDP、3.0%増=ゼロコロナで急減速、政府目標に届かず
【北京時事】中国国家統計局が17日発表した2022年の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年比3.0%増加した。伸び率は21年の8.4%から急減速し、新型コロナウイルスの流行が本格的に始まった20年(2.2%)以来の低成長にとどまった。感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の影響で生産や消費が低迷し、政府が目標に掲げた「5.5%前後」を大きく下回った。
22年の小売売上高は0.2%減と2年ぶりにマイナスへ転落。鉱工業生産は3.6%増と前年から大幅に悪化した。幅広い投資動向を示す都市部固定資産投資は5.1%増。不動産開発投資は10.0%減と大きく落ち込んだ。
中国では22年、上海市など各地でロックダウン(都市封鎖)が実施され、経済活動が断続的に停滞。12月にはゼロコロナ政策が見直されたものの、今度は感染者数が急増し、経済の混乱が続いている。
同年10~12月期のGDPは前年同期比2.9%増となり、伸びは7~9月期の3.9%増から低下した。12月は小売売上高が前年同月比1.8%減、鉱工業生産は1.3%増だった。