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無人運転トラック、事業化へ=レベル4で実証実験―三井物産

三井物産のロゴマーク
〔写真説明〕三井物産のロゴマーク(時事通信社)

 三井物産が無人運転の大型トラックによる物流事業を計画していることが14日、分かった。特定の条件でシステムが運転操作をする「レベル4」の技術を活用し、月内に実証実験を始め、早ければ2026年度に事業化する。物流業界で深刻なドライバー不足の解消を後押しする狙い。

 人工知能(AI)開発のプリファードネットワークス(東京)と共同で、レベル4のシステム開発を進める。今月から乗用車による実証実験を高速道路で始め、来年3月までに大型トラックに切り替えて実験を続ける。実験では緊急時に備えてドライバーが乗車した上で、時速80キロで10キロ程度を走行する。三井物産によると、大型トラックを使った高速道路でのレベル4の実験は国内初となる。

 今後は、通信事業者など新たな参画企業を募ってシステム開発を加速させる。26年度には東京―大阪間で事業化にこぎ着けたい考えだ。