ニトリホールディングス(HD)は3月16日、2015年春季労使交渉で傘下の家具専門店ニトリの総合職社員について、ベースアップを含めて5222円(1.62%)の賃金改善を行うことで妥結したと発表した。
ベースアップは12年連続。定期昇給4963円(1.54%)を加えた引き上げ幅は月額平均10185円(3.16%)となる。同社の組合員は3173人で、平均年齢は31.0歳。一時金(ボーナス)についても、1人平均月額7807円(2.42%)上乗せする。
また、パート・アルバイトは時給を1人平均30.5円引き上げる。ベースアップは2年連続で、対象は約1万6000人。
ニトリHDの2015年2月期連結決算は売上高が前期比6.6%増の4130億円、営業利益が3.1%増の650億円となる見通し。自社オリジナル商品を主に海外で生産している同社にとって円安基調は逆風だが、労働条件改善によって優秀な人材の確保と育成を図る。