エイチ・ツー・オーリテイリング=2023年3月期の連結決算は増収、営業増益を予想する。昨年12月に連結化した関西スーパーマーケットと、今年4月に全面開業した阪神梅田本店が売り上げ、利益の増加に大きく貢献。前期に多額の不動産売却益などを特別利益に計上した反動で、純利益は減少する。
営業利益ベースで、百貨店事業は前期比51億円増、スーパーなど食品事業は28億円増となる見通し。大阪市内で記者会見した荒木直也社長は、足元の販売動向について「消費マインドは急速に回復している」と分析。3月下旬に「まん延防止等重点措置」が解除されて以降、高額商品を中心にコロナ禍以前を上回る売り上げを確保しているという。
22年3月期決算は増益。巣ごもり需要の継続や、第4四半期に関西スーパー統合による効果があった。