そごう・西武(東京)は22日、顧客の属性を人工知能(AI)で分析できるカメラを用い、店舗のフロア別に来店客数や性別と年代を推定する実証実験を始めたと発表した。売り場づくりに生かすのが狙い。2店舗で実験し、5年以内に全10店舗にカメラを導入する。
西武池袋本店(東京都豊島区)の2階と地下1階に18日、映像をAIで解析できるカメラを計29台設置し、実験を始めた。6月1日には、そごう大宮店(さいたま市)にも13台置く予定。
カメラが撮影した映像をAIで処理し、性別と年代を推定する。プライバシーに配慮して映像は保存せず、解析結果をテキストデータで収集する。
今後、来店者が購入に至るまでの行動も分析できるようにする。出店するテナントにデータを提供することも検討する。