コストコ専門ネットスーパーに登録者が殺到した背景――コストコ愛用者の隠れたニーズとは
利益率よりもシェア拡大を優先
SocTocは商品の価格に利用手数料を上乗せするかたちで収益を得ている。しかしその利益率は、競合のデリバリーサービスよりも低い水準で設計しているという。
「まずは、コストコとデリバリーの組み合わせという領域でシェアを取り、低い利益率でも採算がとれる状態をめざす」(大里氏)
SocTocでは将来的に年間売上高100億円の達成を目標に掲げている。「東京近郊にはコストコが5店舗あり、1店舗当たり売上高200億円ほどと推定されている。コストコ利用者はもちろん、それ以外の潜在層も取り込み、全国に事業を拡大していけば、売上高100億円も達成不可能な数字ではない」(大里氏)
自身も高頻度でコストコに行くという大里氏は、店に訪れる度に、開店と同時に駆け込むお客の熱狂を感じているという。「この熱狂を伝播させてサービスの浸透を図り、勝ち抜いていきたい」と大里氏は熱く語る。