アマゾンのレジなし技術「JWO」の販路拡大が止まらない理由

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 アマゾンによるレジなし技術のジャスト・ウォークアウト(JWO)テクノロジーは、アマゾンゴーとアマゾンフレッシュストアに実装されて周知されたが、他社への販売も順調に拡大していることはあまり報じられていない

 最初に契約したのは空港内でコンビニを展開しているハドソン(Hudson)で、次いで野球やバスケットボールといったスポーツ競技場内や大学キャンパス内のコンビニによる導入がはじまっている。私の知る限りスポーツ競技場は4カ所、大学は決済プロバイダーと契約して複数箇所オープンすると発表されている。

JWOを導入した空港内にあるハドソンの店舗
JWOを導入した空港内にあるハドソンの店舗

 スポーツ競技場と大学内コンビニはアマゾンだけではなくて、A i F iやグラバンゴー(Graban Go)といった開発企業と組む企業が増えており、すでにアマゾンの独擅場ではない。

 またグラバンゴーはampmと実験をはじめているし、テキサスの大手コンビニ、クリックトリップ(QucikTrip)はアマゾンと提携してJWO店舗を実験している。

 数百店舗に一気に水平展開するというレベルではもちろんないのだが、多くの企業が取り入れはじめており、夢物語の時代は終了して具体化のフェーズに入っていると考えている。

 ちなみにJWOと同時に手のひら認証のアマゾンワンも導入する企業が増えており、アマゾンによる生体認証システムも離陸しはじめている印象を持っている。

テーマパークとコカ・コーラも実験

 空港や競技場といった立地は想定の範囲内なのだが、興味深い企業がアマゾンと組んで6月に実験を始めた。

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在米40年、現在はロサンゼルス在住。小売業界ジャーナリスト。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)
『アマゾンVSウォルマート ネットの巨人とリアルの王者が描く小売の未来』(ダイヤモンド社)

 

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