個人の魅力で商品を売り出す! 2023年のEC最新トレンド「P2C」とは
デジタルを通した「人からの接客」が重要に
オンライン・オフラインともに「人からの接客」は根強く、アパレルなどを中心としてWeb接客もさらに進化することが予測されます。そんなWeb接客にもさまざまな方法がありますが、Zoomなどの配信ツールを活用してリアルタイムで接客を行うパターンもあれば、単純に作成した動画をYouTubeにアップしてコーディネートなどをオススメするものもあります。とくに最近では、商品の紹介文を読んでもらうだけではあまり消費者の欲求を掻き立てるような効果が望めなくなっており、人から勧められる方が圧倒的に効果的なのです。
そのような文脈から、2023年に注目すべきキーワードが「P2C(Person to Consumer)」とライブコマースです。ECではこれまで、テキストと静止画像で情報発信するという方法が主流でしたが、動画で人が説明した方が圧倒的に分かりやすく伝えられ、情報量も多いことに売り手も買い手も気付き始めています。
これは、TikTokやInstagramなどの動画系SNSが普及し、消費者が動画から情報をインプットすることに慣れてきたことが一因です。すでにAmazonの商品ページでは、多くの写真とテキストにレビューがあるという従来の形式から、最近では動画による情報伝達が急増しています。そして、実際に動画コンテンツのあるページの方が、商品の人気も圧倒的に高くなっているのです。
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