個人の魅力で商品を売り出す! 2023年のEC最新トレンド「P2C」とは

望月 智之 (株式会社いつも 取締役副社長)
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デジタルを通した「人からの接客」が重要に

 オンライン・オフラインともに「人からの接客」は根強く、アパレルなどを中心としてWeb接客もさらに進化することが予測されます。そんなWeb接客にもさまざまな方法がありますが、Zoomなどの配信ツールを活用してリアルタイムで接客を行うパターンもあれば、単純に作成した動画をYouTubeにアップしてコーディネートなどをオススメするものもあります。とくに最近では、商品の紹介文を読んでもらうだけではあまり消費者の欲求を掻き立てるような効果が望めなくなっており、人から勧められる方が圧倒的に効果的なのです。

 そのような文脈から、2023年に注目すべきキーワードが「P2CPerson to Consumer)」とライブコマースです。ECではこれまで、テキストと静止画像で情報発信するという方法が主流でしたが、動画で人が説明した方が圧倒的に分かりやすく伝えられ、情報量も多いことに売り手も買い手も気付き始めています。

ECでは動画コンテンツの重要度が増している
ECでは動画コンテンツの重要度が増している

 これは、TikTokInstagramなどの動画系SNSが普及し、消費者が動画から情報をインプットすることに慣れてきたことが一因です。すでにAmazonの商品ページでは、多くの写真とテキストにレビューがあるという従来の形式から、最近では動画による情報伝達が急増しています。そして、実際に動画コンテンツのあるページの方が、商品の人気も圧倒的に高くなっているのです。

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記事執筆者

望月 智之 / 株式会社いつも 取締役副社長
1977年生まれ。株式会社いつも 取締役副社長。東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はD2C・ECコンサルティング会社として、数多くのメーカー企業にデジタルマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費トレンドの専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、デジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。ニッポン放送でナビゲーターをつとめる「望月智之 イノベーターズ・クロス」他、「J-WAVE」「東洋経済オンライン」等メディアへの出演・寄稿やセミナー登壇など多数。

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