アルディが米国の店舗網をさらに拡充! カルフールは駅ナカ出店強化へ
アルディ、年内に250店以上出店する計画を発表
ドイツ発のハードディスカウントストア(HDS)アルディ(Aldi)の米国法人アルディU.S.(Aldi U.S.)は「2028年末までの4年間で800店を出店する」という成長戦略のもと、25年に250店以上を出店する計画を発表した。

一連の出店には、23年8月にサウスイースタン・グローサーズ(Southeastern Grocers)から買収した食品スーパー(SM)「ウィン-ディキシー(Winn -Dixie)」および「ハーベイズ・スーパーマーケット(Harveys Supermarket)」の一部を対象とする業態転換も含まれる。まずは25年末までに約100店を「アルディ」として再オープンし、27年にかけて計約220店の業態転換を完了させる見込みだ。
一方、業態転換の対象外となった約170店は、サウスイースタン・グローサーズのアントニー・ハッカーCEO兼社長が主導し、食品卸大手C&Sホールセール・グローサーズ(C &S Wholesale Grocers)も参画する投資家コンソーシアムに売却される。
アルディは買収当時、「ウィン-ディキシー」と「ハーベイズ・スーパーマーケット」の相当数の店舗をこれまでの屋号で営業し続ける意向を示していた。しかし今後は、その運営をサウスイースタン・グローサーズとC&Sホールセール・グローサーズに委ね、「アルディ」への業態転換に注力して南東部の商勢圏を拡大する方針だ。
また、北東部や中西部にも積極的に出店して市場プレゼンスを高めるとともに、西部では南カリフォルニアやアリゾナ州で店舗を増やしつつ、ラスベガスなどの新たな商圏にも進出していく。
ウォルマート、過去最大規模となる65億カナダドルを投資
米ウォルマート(Walmart)のカナダ法人ウォルマート・カナダ(Walmart Canada)は今後5年で過去最大規模となる65億カナダドル(6825億円:1カナダドル=105円で換算)を投資し、カナダでの成長を加速させる計画を明らかにした。

ウォルマート・カナダの店舗数は、25年1月末時点でスーパーセンター(SuC)344店、ディスカウントストア(DS)59店の計403店。今回の投資では、25年にオンタリオ州でSuC2店、27年までにアルバータ州でSuC3店の出店を皮切りに、カナダ国内で数十店を出店していく計画だ。
店舗網の拡大に合わせて、サプライチェーンの拡充も進めている。
25年春にはオンタリオ州トロント郊外のヴォーンで次世代型物流センターが稼働を開始する予定だ。
その一方で、