ディスカウンティングの新潮流

安さ以上の“個性”で勝ち抜く
長引くインフレで消費者の価格感度が依然高いなか、食品を中心に価格訴求を行うディスカウンターの存在感はより大きくなっている。しかし、原材料費が高騰するなか、ナショナルブランドを軸に低価格を維持する従来のディスカウンティングの手法は限界を迎えている。
一方で食品スーパーによるディスカウントフォーマットの開発・出店拡大が全国的に進み、プレーヤーが乱立する中で価格軸の競争は同質化している。そうした状況下で一部のディスカウンターは、価格だけではない、プラスアルファの特徴や独自性を追求し、新たな集客装置にしようとする動きを見せている。
「ディスカウンティング」の新たな潮流を考察する。