米スタバ、他社から新CEO指名=業績改善、物言う株主対策

時事通信社
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スターバックスの看板
(i-stock/mattjeacock)

 【ニューヨーク時事】米コーヒーチェーン最大手スターバックスは13日、ナラシムハン最高経営責任者(CEO)が退任し、米ファストフード大手チポトレ・メキシカン・グリルのニコルCEOを後任に充てる人事を発表した。業績改善に向けて体制の立て直しを進めるほか、株価引き上げ策などを求める物言う株主への対応を強化する狙いもある。

 ニコル氏の就任は来月9日付。スタバによると、チポトレの同業タコベルのCEOを歴任するなど外食業界の経験が豊富という。現在は小売り大手ウォルマートの取締役も務めている。同氏は声明で、「スターバックスの成長促進の大きな可能性に活力を感じている」と強調した。

 ホブソン会長は筆頭独立取締役に就く予定。

 インフレの根強さが残る中、財布のひもを固くする消費者は外食の出費を抑え気味だ。スタバは6月に期間限定で低価格メニューを採用したが、4~6月期決算は減収減益と振るわなかった。減収減益は2四半期連続で、業績改善が急務となっている。

 報道によると、物言う株主と知られるエリオット・インベスト・マネジメントや、スターボード・バリューがスタバ株を取得し、経営への圧力を強めている。物言う株主との交渉で軟着陸を図れるかどうかも喫緊の経営課題だ。

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