小売業の生成AI活用術 リテールメディアやPOP作成などに使う方法とは

阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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大ブームとなっているChatGPTを代表とする生成AI。文書を自動生成するだけでなく、画像、動画も自動生成が可能だ。生成AIは、リテールメディアや店頭POPなどの小売業に関するクリエイティブでも活用が可能だ。どんなことが可能になるのか、何がつくれるのか。日本マイクロソフトの流通サービス営業統括本部のインダストリーテクノロジーストラテジストの岡田義史氏に話を聞いた。

あいまいさ許容される業務で生成AI活用進む

 生成AIとは、AIに対する指示である「プロンプト」に応答して文書、イメージ、動画などを自動生成できるAIのことだ。米Open AI社が開発したChatGPTが大きな注目を集め、公開からわずか2カ月で利用者が1億人を突破することとなった。

 これまで小売業のAI活用というと、多くは定型業務の自動化や機械学習を活用した画像認識などが中心で、クリエイティブに使われることはなかった。

岡田義史氏
日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 流通サービス営業統括本部インダストリーテクノロジーストラテジストの岡田義史氏

 AI活用で重要な視点は「その業務で、曖昧さがどの程度許容されるか」だと岡田氏は説明する。「答え」が決まっていて、限りなく正確性が要求される業務であれば、AIを活用する範囲を限定して、その範囲の中で高い精度が実現できるまで学習などをさせる必要がある。一方で、あいまいさが許容されるのは「正解」がない業務で、ここで生成AIの活用が進むと岡田氏は言う。

 その一つがクリエイティブワークだ。小売業では、

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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