店数100店超え、新業態にも挑戦、グロサリー専門店「北野エース」の戦略とは?

取材・文:松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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安さだけではモノが売れなくなりつつある昨今、食品スーパー(SM)でも価値訴求型の商品政策に取り組む企業が増えている。そうしたなか、エース(兵庫県/冨沢高志社長)は長年こだわりの食料品を取り扱っており、主力業態の「北野エース」を中心とするグロサリー専門店を展開している。同社はどのような戦略で商品開発や売場づくりを行っているのか。その秘密に迫る。

地元商品を積極的に取り扱う

 エースの創業は1962年。もともとは食料品のほか、衣料品や雑貨も取り扱う総合スーパー(GMS)として事業がスタートした。しかし、すべてのカテゴリーを直営で展開していたわけではない。レジや店舗運営はエースが統括していたが、食品の中でエースが運営していたのはグロサリーのみ。生鮮食品や総菜などは専門性の高いテナントを誘致していた。

 現在の「北野エース」の原型ができたのは今から約20年前。関西を地盤としていたエースが関東に進出するにあたり、「何か新しいことができないか」と開発されたのがグロサリーに特化した専門店だ。上席執行役員の尾地貴志氏は「当時は大手を中心にSMやGMSの出店が加速していた時代で、地方の小規模な企業だった当社は苦戦していた。その打開策として、自分たちの強みであるグロサリーと店舗運営力を生かした新業態開発に取り組んだ」と話す。2003年には「北野エース 東武船橋店」(千葉県船橋市)をオープンした。

北野エース上席執行役員尾地貴志氏
上席執行役員尾地貴志氏

 商品政策では、

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取材・文

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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