24年10月15日号 100円ショップ進化論
長引くインフレで消費マインドが低迷するなか、需要を大きく取り込んで成長を続けているのが100円ショップです。
そうしたなか、合計で約8割のシェアを占める大創産業(広島県)とセリア(岐阜県)の2社が、さらなる成長を図るべく大きな動きを見せています。この“2強”の最新経営戦略を中心に、100円ショップ市場が向かう先を考察しました。
滅多にメディアには登場しない大創産業の矢野靖二社長と、本誌初登場となるセリアの河合映治社長の本誌独占インタビューは必見の内容です。
編集後記
今号は、新しくできた商業施設「エミテラス所沢」にオープンしたサミットの取材に行きました。西武線で新宿と池袋にアクセスが可能な立地にポテンシャルを感じさせます。同施設の敷地は、2000年まで西武鉄道の車両工場だったそうです。今回の開業にあたり、当時の引き込み線があった場所の一部にレールがレガシーとして敷かれていました。
開店朝礼の集合時、埼玉西武ライオンズ球団歌の「地平を駈ける獅子を見た」(歌:松崎しげる)が流れ、所沢らしさを感じた取材でした。埼玉で注目されているエミテラス所沢の「ミラクル元年」に期待しています。
(阿波)
元日に発生した大地震から復興の最中、豪雨に見舞われた被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。ようやく決まった仮設住宅の入居後、すぐに被害に遭われた方もいらしたと聞きます。
ここ数年、災害が続く中で被災者の負担は小さくなく、小売が果たす役割はどれだけ大きいか、計り知れません。
「線状降水帯」や「ゲリラ豪雨」など、一昔前は聞き慣れなかった災害も今では当たり前になってしまいました。そしてこれからもそうした言葉は出てくると思います。その時に小売業界が真剣に物事を捉え、備えを支えることが大きな一歩になるのです。
(関川)