有名SMも続々導入へ! 総菜を自動で盛り付けるロボット 「Delibot」の革新性とは
有名SMの総菜工場で続々実装
佐藤氏は「すでにマックスバリュ東海さんが現在4台を工場に実装していただいている。一人分程度のスペースがあれば設置でき、4台で1時間1000食の盛り付けができることから、従来7人で行っていた盛り付け工程を3人で行えるようになった。加えて、盛り付け可能な総菜は数十種類を超えており、今後さらに多くの品目に対応できる目処が立っている」と説明する。
Delibotは今後も食品工場などへの実装が決まっているほか、小型化も進めている。大手スーパーのベルク(埼玉県)と連携して開発を進め、2023年3月には自社工場の「ベルクホームデリカ」で小型タイプのDelibotが稼働開始予定だ。
佐藤氏は「日本国内の中食・総菜市場は10兆円を超え、今後も市場は拡大していくと予測されている。現場の声を聞きながら試行錯誤し、将来的にDelibotはどんな総菜工場でも使いやすいかたちにしていきたいと考えている。さらに、量産化につなげることができれば、予算の限られる中小工場にも導入できる程度の値段にできるはずだ。多くの食品工場で活用されることで、単調な仕事はロボットにまかせ、より付加価値の高い仕事は人が行うというかたちにシフトしていければ」と今後の展望を語った。