有名SMも続々導入へ! 総菜を自動で盛り付けるロボット 「Delibot」の革新性とは

植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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人間の手のように、自在に総菜を盛り付ける

 そこで、まずDelibotの開発においては、人間の手のような動きをするロボットを設計した。総菜を盛り付ける際にハンド部分を小刻みに振るわせることで、まるで人の手が総菜を「ふり落とす」ようなモーションで、総菜を盛り付ける。そうすることによって、人の手で盛りつけたかのような見栄えのよさが実現したという。

「Delibot」が総菜を盛り付ける様子。

 佐藤氏は「とくにハンドが総菜を落とすときのモーションは細かく設計している。たとえば、人間が総菜を盛りつけるときでもゴロゴロと具材が入った筑前煮と、やわらかい卯の花とでは、総菜を手から離すときの動きはもちろん違う。それと同じように総菜ごとに適切なハンドの動きを試行錯誤し、それぞれの特性に合わせたモーションができるようにシステム設計した。そうすることで総菜をふわっと盛り付けることができるため、見栄えもよく、総菜の食感が損なわれない」と説明する。

総菜の種類切り替えも簡単な操作で

 次に工夫したのは、総菜の種類の切り替えが簡単な操作でできるという点だ。「総菜工場では一つの製造ラインで複数の総菜をつくることもままある。そこで、ハンド部分の付け替えや清掃を簡単にし、誰でも総菜の切り替えに対応できるようにしたいと考えた」と佐藤氏は話す。

 そこでDelibotでは、アーム部分とハンド部分の接続箇所をマグネット式にしている。これにより、ワンアクションで取り外しができ、ハンドを丸洗いするだけで、清掃が完了する。さらに、総菜ごとのモーションの切り替えはアプリ上で簡単にできるようにした。

 計量の仕方も画期的だ。さまざまな具材が入るポテトサラダのような総菜は、体積が一定でないため計量しづらく、盛り付けの機械化は難しいとされてきた。しかし、Delibotはハンド部分に重量センサーを取り付けているため、にぎった分の総菜から重量を計測し、定量をつかむためにどうロボットを動かせばいいか推測ができるのだ。

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記事執筆者

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。日本酒、特に関西の地酒好き。趣味は、未知のものを食べること。「口に入れてから考える」ことをモットーに、日々さまざまな食べものを味わっている。

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