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ディックス・スポーティング・グッズが進める 需要予測と品揃えの最適化の一体管理の成果とは

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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NRF特集

AIを活用して、需要予測と値引きの最適化、そしてサプライチェーンの効率化を図れないか? オラクル(Oracle)とともに、その実現をめざしている米小売ディックス・スポーティング・グッズ(DICK’s Sporting Goods)の取り組みを紹介しよう。

※本稿はオラクルによる講演「応用AI:需要予測技術と値引き最適化の交差点」からまとめた

最適化ツールに必要な4つの能力とは

 ディックス・スポーティング・グッズ(以下、ディックス)は、米国で861店舗を展開するスポーツ用品専門店だ。

 主力業態「DICK’s Sporting Goods」のほか、ゴルフ用品店「Golf Galaxy(ゴルフギャラクシー)」やアウトドア用品店「Public Lands(パブリックランズ)」など、さまざまなフォーマットを展開し、事業規模を拡大させている。

 2023年度の売上高は約130億ドル(2兆150億円:1ドル=155円で換算)で、そのうちアパレルが33%、フットウエアが26%を占める。また、「CALIA(カリア)」や「VRST(ヴァースト)」「Walter Hagen(ウォルター・ヘーゲン)」といったプライベートブランド(PB)を展開し、PBの売上高構成比は23年度時点で13%になった。

ディックス・スポーティング・グッズ
ディックス・スポーティング・グッズ(istock/J. Michael Jones)

 ディックスの事業は、複雑性が増大している。売上高の過半を占めるアパレルやフットウエアは、ライフサイクルがとても短い商材だ。PB商品は、需要予測や価格設定のための参照情報がマーケットに少ない。また、さまざまなフォーマットを展開するためには、業態やチャネルごとに異なる価格戦略も必要となる。

 そこでディックスは、オラクルの次世代型リテールプラットフォーム「Oracle Retail AIFoundation(オラクル・リテール・AIファンデーション、以下、AIファンデーション)」を導入した。収益管理や価格の最適化、サプライチェーンの最適化、品揃え計画などが網羅されている。

 ディックスが「AIファンデーション」にまず求めたのはアナリティカルパワー(分析力)だ。ディックスでは毎週、約1100万とおりの価格変更を行っている。また、ディックスでは新たなフォーマットを開発し、次々と出店しているため、スケーラビリティ(拡張性)も必要となる。

 フレキシビリティ(柔軟性)も要件の1つだ。たとえば、

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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