いまさら聞けない「ジェネレーティブAI」とは何か、最新事例を大紹介

文:松岡 由希子 (フリーランスライター)
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ジェネレーティブAI(Generative AI)

 ジェネレーティブAI(Generative AI)とは、大量のサンプルデータから学習し、文章や画像、動画、プログラムコードなどの新しいコンテンツを生成するアルゴリズムで、日本語で「生成AI」とも呼ばれる。

 小売業界では、ジェネレーティブAIの利活用の可能性を探る動きが広がっている。

カルフールのECでチャットボット「Hopla」を利用する様子
カルフールのECでチャットボット「Hopla」を利用する様子

 米国の従業員1万人超の食品小売企業の経営幹部100人を対象に米デロイト(Deloitte)が2023年6~7月に実施したアンケート調査では、40%超が「23年末までにビジネスアプリケーションでジェネレーティブAIを活用するだろう」との見通しを示した。ジェネレーティブAIを導入する領域として「顧客アシスタント」と回答した割合が31%で最も多かったほか、「物流管理」(22%)や「在庫管理」(19%)のように人手のかかる煩雑なオペレーションでの活用も検討されている。

 仏カルフール(Carrefour)は米オープンAI(Open AI)との提携のもと、ジェネレーティブAIを積極的に活用し、ECでの顧客体験の向上や作業の効率化を図っている。

 23年6月には、ジェネレーティブAIの代表格ChatGPT(チャットジーピーティー)をベースとしたチャットボット「Hopla」(オプラ)を

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松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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