AI分野に引き続き投資、世界は継続的革命を必要=孫ソフトバンクG社長
[東京 6日 ロイター] – ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は6日、AI分野に引き続き投資していくと改めて強調した。中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング創業者の馬雲(ジャック・マー)氏と、東京大学で対談した。「世界は継続的な革命を必要としている」と主張した。
ソフトバンクグループのビジョンファンドはAIに焦点を当てている。孫社長は「AIがやってきて、エキサイティングな社会を連れてきてくれると信じている」と語った。AI革命が起きている今のタイミングで十分な資金を持ち、若い起業家を手助けできることは幸運だとした。
ビジョンファンドはすでに全体で900億ドルほど投資済みで、第2号ファンドの準備をしており「だいたい同じくらいの規模で再び投資するつもりだ。向こう10年間で引き続きもっともっとこの(AI)分野に投資していく」と改めて強調した。
かつて無名だったマー氏への投資を決めたエピソードでは「われわれは同じ(種類の)動物だとにおいでわかった」と述べた。
9月にアリババGの会長を退任したマー氏は、20―30年後は週3日、2―3時間働くだけで済むようになるとし、「次の200年はサービス業が雇用を生み出す」と予測。AIの到来を懸念する人がいることについて「AIが悪いのではない。準備が整っていなければ良くない。まず準備をすること」と述べた。
アリババGはソフトバンクGの関連会社で、11月には米国に次いで香港でも上場した。ソフトバンクGは19年4─9月期に、アリババ株式先渡売買契約決済益(訂正)が出た一方、米ウィーワークへの投資で巨額の損失が生じた。