最新POSシステムや省人化対応ソリューションをアピール(シャープ)=リテールテック2019レポート
ひとつにつながる、人に寄り添うSmartリテールへ
シャープの展示コンセプトは「ひとつにつながる、人に寄り添うSmartリテールへ」。例年のように業務や用途に応じたPOSターミナル/ハンディーターミナルに加えNFCを搭載したセルフ決済システムも登場した。
また、最近勢いが増している“独創的かつおしゃれな”店舗づくりに不可欠な店舗ディスプレーも4K時代に突入していることをうかがわせる高精細インフォメーションディスプレーが人目を引いていた。すでにシャープでは4Kディスプレーをスタンダードとしてデジタルサイネージに投入しているが、食材でも料理でも、アパレルでもやはり4K画像の圧倒的な鮮明さは商品力や店舗品質の向上に貢献することになるだろう。
サイズバリエーションも豊富で、大規模店舗から超規模な飲食店などでも活用できる。デジタルサイネージでは、このほかにも屋外設置型の高輝度ディスプレー、音声対話型サイネージなどが出展されていた。
さまざまなPOSターミナルの紹介
POSターミナルでは、レジカウンターの省スペース化に対応してコンパクトな新型のタッチパネル搭載型に加えてタブレットタイプのPOSターミナルも展示。さらにPOSターミナルと監視カメラを連動させ、購入した商品のラベルや形状から商品名や金額などを自動記録し、POSに入力された情報から監視カメラに記録された画像をもとに検索できるシステムを出展。レシート情報と画像情報を連携することで、返品時の確認作業の手間が減ることや、従業員の不正の監視などにも応用できるという。
さらに監視カメラを用いて、商品を置いてある台や棚を撮影し、商品が少なくなればバックヤードのコールベルで知らせるシステムも紹介していた。人手不足が深刻化する中で、店舗でもマンパワーを効率化することが求められる。店舗内を巡回して陳列ケースや棚を見回る手間が省けることで、接客サービスに時間を充当することができ人材の効率的活用が可能になるだろう。
呼び出しベル連動セルフ注文機
ブースには昨年はブース前面に登場した、呼び出しベル連動セルフ注文機が、今回のリテールテックでも展示されていた。
リンガーハットで実験的に導入されてきたが、今回展示されていたタイプは外見が変わらなくても「呼び出しベルの個数を増やすために、呼び出しベル部の増設を可能にし、通常の30個の2倍の60個まで収納できるようにした。
さらにキャッシュレス決済への対応も進めてきた」と説明担当者は着実に進化していると話す。