池袋駅至近のタワマン1階に出店! 「ライフ池袋三丁目店」の売場を解説

榎本 博之(経営コンサルタント事務所 アズライト代表)
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メリハリに注目の総菜売場

 続いて総菜は、レジ脇のメイン平台に弁当類や拡販商品を並べ、マグネットとして機能させている。店内加工品が中心で、出来立て感をアピール。その奥にインストアベーカリーを差し込み、おかず単品の商品を並べている。そのため、少し関連性が薄れた売場配置となっている。

 おかず単品はばら売りはせず、全てパッキングされたものを提供している。縦割り陳列により、ボリューム感あふれる売場になっており、お客にインパクトを与えている。これは壁面に沿ったケースでも同様で、小さなポーションサイズの弁当類や寿司・巻物、おにぎり、白米・玄米、飲料などがグルーピングに沿って縦割り陳列されている。ケース上段では、はちみつやだしといったPBの高単価アイテムの関連販売を一部で行っており、客単価への貢献と商品の認知度向上に一役買う役割が期待される。

「あまに豚」を使用したシューマイ(5個入り318円)
精肉では「あまに豚」の素材も販売する

 おかずアイテムの中には生鮮部門の注力アイテムを材料とするメニューもあり、トライアル購買と生鮮への関連購買への仕掛けとして活用している。たとえば、精肉で販売する「あまに豚」を使用したシュウマイや餃子はスペースを確保してボリューム陳列を行っていた。冷蔵ケースではデザートを充実させており、新たな需要創造に向けた取り組みが行われている。売場のメリハリをつけるため、視察時は煮物などの和総菜の売場スペースは圧縮されていた。

 後編では、精肉、鮮魚、日配などの売場をみていく。

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