推定年商70億超!? 超繁盛店「スーパー三和トレッサ横浜店」の売場を分析

矢野清嗣
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売場面積約900坪、オーソドックスなレイアウトを採用

 南棟のキーテナントであるトレッサ横浜店の売場を見ていこう。売場面積は約900坪(歩測)。壁面に青果、和日配、鮮魚、精肉、洋日配、パン・ベーカリーを配した、ラゾーナ川崎店と類似したオーソドックスなレイアウトを採用している。

トレッサ横浜
スーパー三和トレッサ横浜店の売場レイアウト

 導入部の青果売場は、ヨコ26尺タテ6尺の大型平台5台と壁面入口に配した12尺の催事売場、60尺の冷蔵ケースで構成する。調査日は、「巨峰」「シャインマスカット」「種無しピオーネ」(498~1580円)など旬のブドウ16品目を幅のある価格帯で提供。平台を使ったダイナミックな陳列は圧巻だ。売れ筋のレタス(98円)、「キャベツ」(158円)なども同様に量感ある陳列としており、こまめな補充により売場の状態を維持している様子が見て取れた。

 青果と鮮魚の“つなぎ”の役割を果たしている和日配では、壁面に「漬物」と「麺」、平場に「豆腐」「豆・佃煮」「納豆」「卵」に加え、日配部門の催事スペースも確保するなど、非常に機能的な売場となっている。とくに力を入れているのが豆腐で、「富塚とうふ店」「京とうふ藤野」「大山豆腐」など品質にこだわった商品を豊富に揃えている。扱い品目も多く、和日配の要となっている。また、卵にも力を入れており、10個パック16品目を198円~258円の価格帯で提供する。

精肉は牛肉重視、鍋物販促を展開!

 続く鮮魚は、平台と壁面の冷蔵ケース100尺で展開する。調査時は「家族団らん鍋」と題し、「海鮮寄せ鍋セット(2~3人前)」(780円)を目玉に、「ボイルほたて」「甘口たら切身」「加熱用生かき」といった鍋物商品を、ポイント販促を絡めながら売り込んでいた。

 刺身も鍋物同様バラエティーに富んだ品揃えで、「刺身5点盛」(980円)、「8点盛」(2980円)など幅広い価格帯で提供する。まぐろにも力を入れ、「まぐろ切り落とし」(200g498円)、「本まぐろ中トロ」(100g680円)など各種サクを揃えている。

 塩干は大半が自社センターから供給しており、「銀鱈味噌漬け」「真ほっけ開き2枚」(各398円)、「干物赤魚」(598円)などを品揃えする。丸物は「生秋刀魚」(1尾158円)、「生スルメいか」(1杯358円)など「物珍しさ」よりもお客にとっての「馴染み深さ」を重視したラインアップとしているようだ。全体的に、利益確保を念頭に置いた商品構成を志向している印象だ。

 店舗奥主通路沿いの壁面と平台で展開する精肉売場は、牛肉に重きを置いた構成になっている。調査日の週は鮮魚と同様、「鍋」をテーマとして販促を展開しており、「すき焼き」「つみれ鶏鍋」「黒豚しゃぶしゃぶ」といった鍋向け商品をメニューを提案しながら販売。国産牛は鹿児島産黒毛和牛のほか長野産の銘柄牛「アルプス牛」も品揃え。輸入牛は米国産・オーストラリア産で対応する。精肉の品揃えには自信を持っているようで、日替わり販促の目玉商品となっている。

 後編では総菜・加工食品・酒類の売場を見ていこう。(次回へ続く)


(店舗概要)
所在地 神奈川県横浜市港北区師岡町700
売場面積 3031㎡
開店日 2008年3月27日
駐車台数 1300台(ショッピングセンター共用)
営業時間 10:00~22:00

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