関係者も注目の新たなモデル店舗? 「イトーヨーカドー和光店」の食品売場を解説!

矢野清嗣
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選ぶ楽しさを意識したワインコーナー

 加工食品は売場スペース構成比22%と、一般的な食品スーパーと比べるとコンパクトな売場であるようだ。売場では「名店のカップ麺集めました」「ご当地醤油あつめました」とテーマを掲げ、提案が意識された売場となっているものの、ナショナルブランドとセブンプレミアムをベースにこだわり商品を織り交ぜた無難な構成となっている。

イトーヨーカドー和光店の売場レイアウト

 酒類はレジ前約80坪(歩測)のスペース、約380尺で売場を展開しており、カテゴリー別にゾーンを形成する。冷蔵ケース28尺2列では「ノンアルコール」「缶チューハイ」「ビール系飲料」、6尺のエンドでは国産・輸入の「クラフトビール」を配置。「ご当地チューハイ」「ハイボール酒場」「こだわりのレモンサワーの世界」とテーマ別に商品を並べている。

 力を入れているのがワインで、4つのブロックでテーマ別に独自の括りで商品を並べえいる「飲み切りワイン」「ディリーワイン」「オーガニックワイン」では値ごろ感のある輸入ワインを揃える。こだわりワインはセラーに配置。「銘醸ワイン」「世界の美味しいもの」「プチ贅沢ワイン」「ROSEワイン」などそのほかにも独自のカテゴリーで商品を提案しており、つい足を止めてしまう売場となっている。国産ワインは産地別の陳列で、「山梨県」「長野県」をベースに、「北海道」「山形県」「岩手県」とそれぞれ産地のワイナリー別に陳列している。近隣にあるヤオコー和光円山台店を意識した、選択の楽しみを演出した売場配置、商品構成であるようだ。

 

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